東急ハンズの売却

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会社売却

東急不動産ホールディングスの子会社でしたが、先日報道があったように、ホームセンター事業を営むカインズに売却されることになりました。

ニュースリリースによれば、国内の小売市場は少子高齢化やお客さまの行動変容等を背景として飽和状態が常態化するなか、EC 化が進行し、競合他社が台頭するなど、競争は激化の一途しているなか、新しいパートナーとしてカインズ売却を決めたようですね。

カインズにおいては、競争の激しい小売業界において右肩上がりの成長を続けるトップ企業グループであり、「生活文化の創造」を企業理念とするハンズと価値観を共有し、両社の特長や強みを融合しながら、 日本における DIY 文化の共創という新しい価値創造を企図することができるとしています。

ニュースリリース
https://www.tokyu-fudosan-hd.co.jp/news/pdf/2757.pdf

会社概要

東急ハンズは、住生活と手づくり関連の素材・製品などの販売を通じて、幅広い品揃えと豊富な商品知識に基づいた丁寧なコンサルティングセールスという小売業としての独自スタイルを営んでいます。生活関連グッズが多いので、見ているだけでとても楽しいお店ですよね。

1976年創業で従業員は2,500人ほどの会社です。店舗は海外も含めて全国に展開されており、2021年12月現在国内海外合計 86 店舗(FC24 店舗を含む。)を有しているようですね。

業績

会社規模を確認するため業績を確認していきましょう。

19年3月期から21年3月期の業績はニュースリリースから、18年3月期については有価証券報告書から金額を持ってきています。東急不動産ホールディングスの子会社で連結されているので詳細は分かりませんが、東急ハンズについては、ハンズ事業というセグメントで独立されており、一部の数値は把握できます。

■18年3月期:売上97,114百万円、セグメント利益(≒営業利益)413百万円、
セグメント資産(≒総資産)38,700百万円
■19年3月期:売上97,367百万円、営業利益705百万円、当期純利益172百万円、
純資産12,124百万円、総資産37,796百万円
■20年3月期:売上96,528百万円、営業利益181百万円、当期純利益▲1,334百万円、
純資産10,752百万円、総資産36,978百万円
■21年3月期:売上63,113百万円、営業利益▲4,473百万円、当期純利益▲7,136百万円、
純資産3,646百万円、総資産32,797百万円

なお、当期(22年3月期)の2Q決算についても業績を四半期報告書で確認しようとしましたが、当期よりマンション・ビル等の総合管理業務やホテル業、シニア住宅等の分譲・運営などの管理運営事業というセグメントの一部に統合されたため、分かりませんでした。

21年3月期の有価証券報告書の業績コメントを見ますと、新型コロナウイルスが年間を通して影響しており厳しい事業環境にあったことが理解できます。

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